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”Why型思考”で仕事の本質を見極め違いを作るビジネスマンに!

”仕事の本質を見ろ”と誰しも一度は言われたことはあるのではないでしょうか。仕事の本質は単にこういうものとは説明し難いものだと思います。仕事の本質を見抜くためには、”Why型思考”であることが重要です。受けた仕事のその背景には何があるのか、その本質を見極め、他の人よりも付加価値をつけられるビジネスマンを目指しましょう。

Why型思考とは

Why型思考とは、言葉の通り”なぜ”を自分に繰り返し問い続ける思考をいいます。

仕事というのは、与えられたものをマニュアル通りこなすだけでは、誰でもできるものになります。大切なのは、人と違いを生むことができる思考法です。

例えば上司から「〇〇やっておいて」と言われたとします。

この時、普通の人なら言われた通りやるでしょう。

Why型思考

・なぜこれをやるのだろうか
・これをやる必要があるだろうか
・納品した成果物はどう使われるのだろうか

Why型思考の人は、上司の言葉の背景や達成した仕事の行方を知ろうとします。

マニュアルが整った大企業などでは、言われたことを忠実にこなすことが求められる場合も多くあります。

ただ、頼まれた仕事に対して、”なぜ”を繰り返し問いかけてみると、本質が見えてきます。

”Why(なぜ)”から気づく仕事の本質

Why型思考が欠けている場合どうなるのかを、車買取店を例に少し考えてみましょう。

このチェックシートは、初めのうちは二度と繰り返さないように心掛けてチェックされますが、時間の経過とともにチェックすることが仕事であるとすり替わって行きます。

これは手段が目的化した典型的なパターンであり、似たようなことは頻繁に起こっていると思います。

私たちが日頃からやっている仕事の一つ一つは理由があってやってくるものです。

その仕事の背景には、誰が関わっていて、何を問われているのかを考えることが必要です。

この問いかけこそが、仕事の本質に出会うために必要な行動と言えるでしょう。

”Why型思考”の仕事の進め方

普通の仕事では”何をするか”について考えることが多いでしょう。上司に頼まれたことに対して、”何をすれば達成されるのか”を考えて具体的なアクションプランを決める人が多いと思います。

何かの資料を作成するとしても、資料を完成させるためには何をすれば良いのかを列挙していき、結果的に上司の意図と違ったということがあるでしょう。

例えば資料を完成させるというタスクについても考え方をWhy型に寄せてみましょう。

”なぜその資料が必要なのか”という思考に変えてみることで、”いつ”、”どこで”、”誰に”、”なんのために”ということが見えてきます。そこが固まってくると、”どのように”資料を作れば良いのかが定まってきます。

資料を作るという目的は変わりませんが、そこに”なぜ”という本質的な背景があることを理解し、依頼者の意図と相違のない資料を作ることができるのです。

”Why型思考”の仕事の進め方は、間違った方向に行きにくいと言えるでしょう。

”Why型思考”が大切な理由

普段何気なく行っているルーティン業務は改善が詰まっていることが多いです。ルーティン業務は前例主義となっている場合は多く、そのやり方を疑問視したり適切な方法であるかの検証はされないことが多いと思います。「前にもやったことがあるから」「実績があるから」というように、今の判断ではなく、責任を回避するような言動とも言えるのではないでしょうか。

ルーティン業務で言えば、過去に決まったことが現在でも適切に役割を果たしているのか。もっと良い方法はないだろうかというように、現状とルーティンがマッチしているかを問いかける必要があります。

”Why”から始まる改善提案

Why型思考の人とWhy型思考でない人の仕事の進め方の違いを紹介します。

Why型思考の進め方

【Why型思考出ない人】
上司に”A”という仕事を頼まれたら、”A”のみを実行する。

【Why型思考】
”A”を頼まれた目的や背景を確認する。
⇨場合によっては”B”や”C”のやり方を提案する。

普通であれば、”A”という与えられた仕事を淡々とこなしそうなことでも、”Why型思考”の人であれば、立ち返ってなぜ”A”という仕事を頼まれたのかを考えます。

まずは”仕事の目的”を知るところから始めます。
その仕事の目的が分かると、目的達成のために必要なことが見えてきます。

この時、”A”という方法以外にも、”B”や”C”といったように、違う方法の方が良いかもしれないという風に思いつく場合があります。

これを上司に「”B”というのもありますが、いかがでしょうか。」と言ったように、自分の中でその目的にあった違う提案をすることもできます。

”なぜ”を繰り返すことで、先入観を持ったまま取り組んでいる業務に対して、もっとこうしたら良いというように改善案が思いつくようになります。 

提案しないにしても、”A”という仕事について仕事の目的を知っているかどうかで、その仕事の方向性が間違った方向に向かうケースが少なくなります。

Why型思考の仕事は点ではなく線で捉える

一つの仕事が出来上がるまでには、一工程で完結するということはまずありません。そして、組織で仕事をすれば必ずその仕事に関わる人が発生します。自分の持っている仕事の前工程や後工程を意識して仕事をしているでしょうか。

点で仕事をしている人は”What型思考”とも言われます。
このWhat型思考の人は、自工程のみを考える人を指します。

対して”Why型思考”の人は、前後工程についても考える習慣がありますから、自工程で終わらせるべきこと+やっておくと相手が助かることまでも考えることができます。

その結果、「最低限作り上げるべきもの+アルファ」が作れるようになります。

初めに述べたように、人とは違いを作ることができる人こそが唯一無二であり、重宝されるのではないでしょうか。

”Why型思考”はその基盤であり、そこから仕事はスタートすると言っても過言ではありません。

目の前の仕事をただこなすのではなく、”なぜ”それをやるのかを常に問いかけて仕事をしてみてください。

”Why型思考”を身につけるための方法として、マインドマップの作成をおすすめしております。マインドマップの作り方は別の記事で紹介しておりますので、そちらを参考にしてみてください。

【マインドマップ】仕事で行き詰まった時にやって良かった対処法